平成14年7月22日
大使館からのお知らせ
アンコール遺跡群タ・プロム寺院周壁等崩壊についての注意
1 タ・プロム寺院
12世紀後半ジャヤヴァルマン7世によって創建されたタ・プロム寺院は、アンコール・ワットの北東約3kmに位置し、東西1,000m、南北600mの周壁に囲まれた敷地内にあり、複数の箇所で周壁等の上に巨木が根を張っています。木の根が石組みの隙間に侵入し成長している様子に神秘的な魅力があり、アンコール遺跡群の中でも観光客が多い遺跡のひとつです。乾季には一日あたり約1,000名の観光客が訪れています。
2 崩壊の状況
本年5月中旬、回廊のアーチ型屋根が約4mの幅で崩落しました。長年にわたる風雨の浸食により石の壁が構造的に弱くなっていることに加え、白蟻による被害で基礎まわりの土壌が軟化したことも原因の一つと思われます。
3 管理当局による措置
自然のままの神秘的な雰囲気を保つため、これまで樹木の伐採や石の積み直しは行われず、巨木も放置されてきましたが、閣僚評議会の機関であるアプサラ・オーソリティーが危険箇所に立て札を設置しました。カンボディア政府の要請を受け、本年4月インドのヴァジーパイ首相が、同寺院の保存を援助するため専門家を派遣することに公式同意、署名し、本年中に保存作業が開始される見込みです。
4 事故防止対策
立て札が設置されている危険箇所には絶対に立入らないでください。寺院全体で風化が進んでおり、雨季が始まったため地盤の軟化も予想され、今後別の部分の石組みで崩壊が発生することも十分考えられます。よって立て札の設置箇所以外の場所でも注意が必要です。さらに巨木の枝の落下も起きていますから常時頭上には注意してください。
以上